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スマホの性能比較で知っておくべき3つの知識、オーバースペックからの卒業

今まで大手キャリアを使っていた方々は、スマホを「性能で選ぶ」機会が少なかったと思います。

なんせみんな大好きiPhoneが主流でしたし、Androidでも、XperiaやAQUOS、Galaxyなどのメーカーを選べば機種も決まってましたからね。

しかし、もう時代は変わりました。自分に合ったスマホを自分で選ぶことが出来れば、通信費は大きく節約出来るのです。

2年間で10万円以上安くなる方がほとんどじゃないでしょうか。

この記事では、
今までおすすめされるままにスマホを買ってたけど、自分に合ったスマホをちゃんと選びたい!

不要な性能(オーバースペック)を無くして、通信費を節約したい!

という方向けに、スマホの性能比較は何を見ればいいのか?

「OS」「CPUとSoC」「ROMとRAM」が違うと何が違うのか、について分かりやすく解説しています。
自分に合った性能を自分で選べるようになって、スマホをお得に使いましょう!

手っ取り早くオススメのスマホを知りたい方は【】という記事で紹介しています。参考にしてくださいね。

演算チップ「CPU」と多機能チップ「SoC」は何が違う?

スマホ選びで一番重要なのは「SoC」と呼ばれるチップの性能を知ることです。

Apple A13 Bionic、Snapdragon 855、Kirin 980、などスマホを買う時に見たことある方もいるかもしれませんね。

Apple A、Snapdragon、Kirinは作っているメーカーが違いますが、全て「SoC」と呼ばれ、この良し悪しによって、スマホのスペックが大きく変わってきます。

とはいえ、
「SoC」を知るためには「CPU」を知っている必要がありますので、先に「CPU」について解説していきますね。

CPUとは?

「Central Processing Unit」(セントラルプロセッシングユニットプロセッサ)の略です。

日本語では「中央演算処理装置」と呼ばれ、人間でいうと「脳」に当たる部分ですね。

例えば食事をする時、脳で手や指の動かし方を考え、実際に手や指が動く事で食事が出来ますよね?

機械の話しに戻すと、指示されたプログラムを演算し、必要な動作を各システムに落とし込む作業をしてくれています。

実際に動くのは各システムですが、その計算をしているのがCPUだと思ってください。

表記は「GHz」(ギガヘルツ)というクロック数の単位で示されることが多く、一般的には、数値が大きければ大きいほど処理性能は高くなります。

SoCとは?

「System on a Chip」(システム・オン・チップ)の略です。

様々なシステムが1つのチップに搭載されているもの、ということですが

もう少し踏み込むと、CPUやGPU、RAM、LTEモデムなどの様々なシステムが1つのチップになっていて、その全てで「SoC」呼ぶのです。

CPUという脳の部分だけじゃなく、腕や指などに当たる様々なシステムも全部まとめて、さらに小型化した、まさにスマホ用の機器(半導体)ですね。

ですので、スマホに搭載されているのは「CPU」ではなく「SoC」ということです。厳密にいうと、SoCの中にCPUがあるという感じでしょうか。

※ちなみにGPUというのは、グラフィック専門の演算処理チップです。

また、「SoC」は作っている半導体メーカーによって名前が異なります。

SoCの名称製造メーカー
Apple A (アップル エー)Apple (アップル)
Snapdragon (スナップドラゴン)Qualcomm (クアルコム)
Kirin (キリン)HiSilicon (ハイシリコン)
Exynos (エクシノス)Samsung (サムスン)

上記の4つが、日本で人気のあるスマホに入っている「SoC」とそのメーカーですが、簡単な区分けがあります。

まず、
Apple AはiPhoneにしか入っていません。

そして、
Snap dragonはAndroid全般に入っており、ほとんどのスマートフォンにSnap dragonが入っていると言っても過言ではありません。スマホ業界のインテルのような立ち位置ですね。

KirinはHUAWEIスマホのみに入っており、ExynosはGalaxyスマホのみに入っています。

SoCも全て同じメーカーが作っていれば比較も簡単ですが、いろいろなメーカーが作っていますし、作った年代によっても性能が変わってきます。

性能を覚えるのは無理ですから、スマホ購入時は都度、比較表で確認するといいと思います。

SoCの性能の違いや比較表を見たいという方は【】という記事で詳しく解説しています。参考にしてくださいね。

保存容量の「ROM」と一時保管場所の「RAM」は何が違う?

ROMとRAM、分かりづらいですよね。

まずは、よくある誤った会話として

パンダ君
パンダ君

俺のスマホ、RAMが8GBもあるんだって!!

え、少なすぎ笑
俺のiPhoneは128GBだよ。

パンダ先生
パンダ先生
パンダ君
パンダ君

iPhoneってそんな凄いの?
でも、そんなに写真とかもとらないし十分でしょ。

一見するとおかしい所がないように思いますが、詳しい人からすると笑ってしまう内容かもしれませんね。

ブルータス、お前もかと笑

ROMとRAM、名前は似てますが全然違います。

日本ではそもそも名前が間違っているから分かりづらいのもありますが、正しく理解しておきましょう。

ROMとは?

「Read Only Memory」(リードオンリーメモリ)の略です。

和訳する前に意味をお伝えすると、「内部保存容量」という意味で、スマホの中にどれだけの写真やアプリを保存できるか、という内容ですね。

「保存容量」だと意味を知った上で、考えてみて頂きたいですが、

「Read Only Memory」を日本語に訳すと、「Read Only」という表現通り、書き込みができず、読み出しのみ可能なメモリ(保存領域)を示します。

もの凄いパワーワードですよね、「書き込みできない保存領域」

書き込み出来ないのに、いったい何をどうやって保存するんでしょうか?笑

「ROM」は日本のスマホ業界では、本来の意味からズレてしまい、なぜかスマホの保存領域を表すことになっています。パソコンでいうHDDの部分です。

ですから、日本語に訳したりせず「保存容量」という意味で覚えましょう。とても分かりづらいですから、何年か後には呼び名が変わってると思います。

海外では「Internal Memory Storage」というように、内部メモリストレージと表記していることがほとんどですし、日本で売られているiPhoneでも「容量」と書いてありますね。

RAMとは?

「Random Access Memory」(ランダムアクセスメモリ)の略です。

こちらも和訳する前に簡単に意味をお伝えすると、メインメモリ(主記憶装置)とも呼ばれる「作業の一時保管場所」です。

いかに優れた料理人でも、料理スペースがカセットコンロ1台分では、作り終えるまでに随分時間がかかりますよね。

同じように、CPUがどれだけ性能が良くても、「作業スペース」が狭ければ性能を発揮しきれません。

アプリをインストールする時も、アプリを使う時も、スマホが何か作業をするときは、一旦作業をRAMに保存し少しずつ取り出しながら処理することで、効率的に演算しているんです。

ですから、
「CPU」の性能が同じであれば、「RAM」という作業スペースが大きい方が性能のいいスマホというわけです。

しかし、
RAMは揮発性メモリであるため、常に電源が供給されている必要がありますので、メモリが大きければ大きいほど、バッテリーを消費するものですから、ほど良い所がいいでしょう。

メモリ(RAM)について、詳しくは以下の記事で解説しています。参考にしてくださいね。

さて、本題に戻りますが、
この記事でも、ガベージコレクションという機能については簡単に紹介したいと思います。

プログラムの処理は基本的にどんな作業も

1.プログラム処理に必要な情報をRAMに読みこむ
2.読みこんだ情報をもとに、処理を実行する

という2つのステップを踏みます。

RAMに読みこまれた必要な情報は、その処理が終わってしまうと不要になり、「メモリ(RAM)に残されたゴミ」のような状態になってしまいます。

そのゴミがそのまま溜まるだけ溜まっていくと、スマホの動作を圧迫してしまうため、もの凄く重くなってしまいます。

メモリ(RAM)が少ないと重くなってしまう理由の一つです。

メモリが大きかったとしても、溜まるだけでは時間の問題ですから、このゴミを掃除して、メモリ(RAM)をキレイにしていくれる機能が必要ですよね。

それがガベージコレクションという機能です。

後でOSの説明の際にも簡単に説明しますが、正直、ガベージコレクションについてはiOSが圧倒的に高性能です。

スマホの2大OSである「iOS」と「Android OS」は何が違う?

スマホが大きく分けると「iPhone」と「Android」の2種類に分けることが多いですよね。

ご存じかもしれませんが、この2つは「OS」によって区分されています。

そもそもOSとは、「Operating System」(オペレーティングシステム)の略で、和訳すると「動作システム」です。

スマホの動作を支えるプログラムが、それぞれ「iOS」や「Android OS」という名前で呼ばれています。

実は他にも、「Color OS」や「Black Berry OS」などスマホ用のOSだけでも沢山あるんですが、日本で売られているほとんどのスマホは「iOS」や「Android OS」なのであまり気にしなくて大丈夫です。

スマホの動作を支えるプログラムと言っても、少し理解しにくいかもしれませんが、ゲーム機のハードウェアに近いと考えると簡単です。

例えば、「Wii U」や「Nintendo Switch」などでも、Wii Uでしか遊べないゲームや、Nintendo Switchでしか遊べないゲームがありますよね?

同じように、それぞれのOSでしか使えないアプリや機能があったりするんです。

ですので、OSの違いはOSそれ自体の違いというよりも、OSによって変わる機能や性能の違いを認識した方が分かりやすいのです。

iOSの特徴

Apple社が開発したオペレーティングシステムで、「iPhone」や「iPod」、以前は「iPad」にも入っていましたが、OSから端末まで全てApple社が手がけています。

そのため、
一貫性が非常に高く、柔軟性にはやや欠ける特徴をもっており、スマホを自分好みにカスタマイズしていくのは向いていません。

しかし、
逆にいうと誰にでも「分かりやすく、快適な操作ができる」スマホと言えるでしょう。

誰にでも快適に使える訳ですから、出される機種は高性能ハイエンドモデルが中心で、SoCであるApple Aは常にトップクラスの性能を維持しています。

また、メモリ(RAM)のお掃除機能(ガベージコレクション)が非常に優れており、Androidよりもメモリ(RAM)が小さいですが、Androidよりもサクサク動きます。
SoCだけでなくメモリ(RAM)も優れていますので、まさにハイエンドモデルといって差し支えない性能ですね。

  • 操作が簡単
  • 高性能ハイエンドモデル

Android OSの特徴

Android OSは、検索エンジンサービス最大手のGoogle社が中心となり開発されたオペレーティングシステムです。

OSの開発こそGoogle社ですが、オープンソースが無償で開示されており、各メーカーが端末の開発や製造を行うことでAndroidスマホが出来上がっています。

Androidは様々なメーカーに取り扱われており、機種の種類が本当に多いです。

機種の種類が多いということは、様々なメーカーが常に競争しているということですから「機種代が安い」といいメリットも出てきますよね。

また、開発言語であるJAVAは様々な分野で利用されるプログラミング言語であり、間口が本当に広いです。

オープンソースなどもWEB上に多くあるため、別分野のエンジニアだけでなく、プログラミング初心者まで参入しやすいOSと言えます。

人から法人まで、様々な人がアプリ制作をしているのもあり、カスタマイズも本当に自由度が高いです。

インターネットのブラウザを統一したり、Playストア以外からアプリをインストールしたり、自分専用のスマホにカスタマイズ出来る点が大きなポイントです。

  • 端末の種類が豊富で安い
  • 高いカスタマイズ性

2020年7月時点、どれくらいの性能があれば十分に使える?

ここまで「SoC」「RAM」「OS」について概要を説明してきましたが、次に「どれくらいの性能があれば十分なのか」を説明していきます。

用途を2通りに分けて、「用途を十分に満たせる性能」を紹介します。

まず前提として、
これからはRAMは最低3GBないと話しになりませんので、3~4GBが一般的だと思ってください。

【中の下】WEB検索やSNS、動画視聴がメインの方におすすめの性能

SoCの名称スコア導入されている端末
Apple A94,162iPhone 6s,SE
Snapdragon 6304,109AQUOS sense3
Exynos 78804,106Galaxy A7

これより低いグレードでも「今は」使えますが、おすすめはしません。

OSやアプリのアップデートについていけず、多分2年も持たずして使えなくなってしまいますので、逆にコスパが悪いです。

【中の上】そこそこ画質のいいゲームもしたい方におすすめの性能

SoCの名称スコア導入されている端末
Apple A10 Fusion5,794iPhone 7
Snapdragon 7105,724OPPO Reno A
Kirin 7105,612Huawei P30 Lite,nova lite 3
Snapdragon 6655,520OPPO A5 2020

この辺りのSoCで十分にゲームも楽しめます。

FPSであるPUBGや、マルチプレイヤーオンラインゲームのモバイルレジェンドなど、快適と言って支障がないレベルで使えます。

【特上】知らないまま買っていたiPhoneのスペック

SoCの名称スコア導入されている端末
Apple A13 Bionic13,700iPhone 11
Snapdragon 86513,200Galaxy S20,AQUOS R5G
Apple A11 Bionic10,188iPhone 8,X

      

見てください、このオーバースペック。

一体何に使うんですか笑

スマホでシステム開発したり、映像コンテンツを作成したりする人はいいでしょうけど、一般の方は、絶対しないですよね?

各メーカーが技術を数値上で競争しているだけなんです。簡略的ですがスコアという数値がそれですね。

正直、わざわざ「最新のSoC」に付き合わなくても、普通使いに十分な機能は随分前に到達しています。性能が2~3倍ですから端末の値段も2~3倍、当然ですよね。

勿論、最新のスマホが欲しい方もいるでしょうし、本当にその機能が必要な方もいるでしょう。

しかし冷静に、本当に自分に必要かな?を考えられると、大きな節約が待っているかもしれませんね。

まとめ

なかなか小難しいお話しが多かったですので、簡単にまとめていきますね。

スマホを選ぶ際に見るべきポイントは

  • SoC
  • RAM
  • OS

という3つです。

特に、CPUなど重要なチップを含む「SoC」と作業スペースである「RAM」の良し悪しは、スマホの性能に大きく関わります。

一般的に、RAMは容量が大きい方が性能も良くなるわけですが、Androidに比べると、iOSの方がメモリ(RAM)は小さいです。

しかし、iOSは、メモリ(RAM)に発生したゴミ処理性能が高いので、Androidよりもサクサク使える特徴を持っています。

最後に、スマホを選ぶ基準をまとめます。

  • 「SoC」はスコア4,000~5,000前後で十分
  • 「メモリ(RAM)」は3~4GBあれば十分
  • 「iOS」は誰でも簡単快適
  • 「Android」は自分に合わせて快適

上記をしっかり理解頂ければ、販売員に勧められるまま変な端末を買ってしまったり、用途的には必要ないのに最新機能満載のオーバースペック機種を買ってしまったりせず、

自分の用途にピッタリ合った、お値段もちょうどいいスマホが選べるようなるはずです。

ちなみに、回線契約自体はサブブランドがおすすめです。

サブブランドである「楽天モバイル」「UQモバイル」「Ymobile」についての解説や、なぜサブブランドがおすすめかは以下の記事で解説しています。参考にしてくださいね。

また、子供用のスマホを検討されている方へは「楽天モバイル」「UQモバイル」「JCOMモバイル」がおすすめです。

筆者は個人的に「JCOMモバイル」がおすすめですが、よろしければ以下の記事も参考にしてみてくださいね。

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